STEAM教育の世界へようこそ!
STEAM教育は、科学、技術、工学、芸術、数学の頭文字をとった教育手法で、これらの領域を統合し、生徒たちが実践的な問題解決能力や創造力を養うことを目的としています。
STEAM教育の前段階であるSTEM教育の取り組みは、4つの学問分野の探求に向けた素晴らしいスタートとなりますが、創造性と革新性という重要なプロセスが欠落しています。 STEMプログラムに参加する生徒は、より多くの体験学習の機会を得ることができるかもしれませんが、それは科学、技術、工学、数学だけに限られます。私たちの経済は、これらの分野の理解以上に、応用、創造、創意工夫を必要としているのです。 STEM教育だけでは、これらの必須素養を育むことはできません。
STEAM教育は、STEM教育の利点を生かし、芸術と融合させることによって、STEM教育を次のレベルに引き上げるものです。生徒はSTEM分野での学習を、芸術活動を通して、芸術の要素や設計原理、芸術的な基準と結びつけることで、学習のパレットともいえるものを提供することができます。 STEAM教育は、STEM教育の限界を取り除き、それらを驚きや批評、探究や革新に置き換えるのです。
では、STEAM教育におけるアート教育はどのようなものなのでしょう。アート教育の目的は、生徒たちが視覚的・感性的な表現方法や表現力を身につけることをです。アート教育では、絵画、彫刻、デザイン、写真、映像、音楽、演劇、ダンスなど、多様な表現形式を扱います。具体的には、次のようなアプローチが取られます。
1.芸術作品の制作
生徒たちは、芸術作品を制作することによって、アイデアの発想や表現力を養います。芸術作品制作には、様々な技術や素材を使うことができます。例えば、工学的な観点から、デジタル技術を利用した芸術作品を作成することができます。
2.芸術作品の鑑賞
芸術作品を鑑賞することによって、生徒たちは感性を磨き、美的感覚を養います。また、芸術作品の歴史的な背景や社会的・文化的な意味を理解することもできます。
3.芸術と科学の統合
芸術と科学は密接に関連しています。例えば、音楽は物理学的な原理に基づいており、デザインは科学的な方法を用いて行われます。生徒たちは、芸術と科学を統合することによって、新しい創造的なアイデアを生み出すことができます。
4.プロジェクトベースの学習
プロジェクトベースの学習において、生徒たちは、自分たちで課題を設定し、自らのアイデアを実践することによって、アート教育に関連する問題解決能力や創造力を養います。
以上のように、STEAM教育におけるアート教育は、芸術作品の制作や鑑賞、芸術と科学の統合といった内容になります。
